愛知県豊田市小坂本町の豊田市美術館で、画家・櫃田(ひつだ)伸也氏の企画展「櫃田伸也―通り過ぎた風景」が開催されている。東海地方では過去最大規模となる約120点の作品が展示され、来場者を魅了している。
櫃田伸也氏の画業と影響
櫃田氏は東京出身で、1975年に愛知県立芸術大学に赴任。その後、愛知県日進市にアトリエを構え、県内を中心に創作活動を続けてきた。西洋画の技法に、山水画など東洋絵画のエッセンスを融合させ、開発が進む郊外の風景を独自の視点で描き続けている。また、愛知県立芸術大学や東京芸術大学で教鞭を執り、多くの若手芸術家を育成したことでも知られる。
展示構成と見どころ
同展は二つのセクションで構成されている。第一セクションでは、絵画制作時に手元に置き、制作の手がかりとした立体模型などの資料を中心に展示。第二セクションでは、1960年代から2026年の最新作までを制作年代順に紹介し、作品の変遷をたどることができる。これにより、櫃田氏の画業の全貌と、その作風の進化を一望できる。
都内から訪れた会社員の男性(39)は「多くの若手作家に影響を与えた櫃田イズムが感じられる展示で、大いに堪能しました」と語った。
開催概要
会期は6月21日まで。月曜日は休館。観覧料は大人1300円、高校・大学生900円、中学生以下は無料。平日は午後2時から、土日祝日は午前11時と午後2時から、ガイドボランティアによるギャラリーツアーも実施される。問い合わせは同美術館(0565-34-6610)まで。



