薬草足湯が待望の再開、地域住民が支える
三重県多気町波多瀬にある交流施設「元丈の館」の薬草足湯が、約半年の休業を経て2026年5月23日に再開しました。再開初日には地元住民を中心に多くの人々が訪れ、足湯を楽しみました。
この足湯は、江戸時代中期の本草学者・野呂元丈の生誕地にちなんで旧勢和村が整備した「元丈の館」の一角に、2003年に設置されました。しかし、2025年度から運営を担っていた指定管理者が撤退したため、同年11月から休業していました。
休業中も再開を望む声が多く寄せられ、最終的に地域住民が維持管理を担うことになりました。足湯に使用するヨモギやレモングラスなどの薬草は、地元の人々が栽培・採取したものを使用。入浴は無料で、毎週土曜日の午前10時から午後3時まで営業します。
訪れた人々は「みんな待ち望んでいた」「足だけでなく背中まで温かくなる」と喜びの声を上げました。管理人を務める上田宏美さん(71)は「長年、訪れた人の喜ぶ顔を見てきた。再開して多くの人が来てくれて喜ばしい」と語り、地域の交流の場としての役割を再確認しました。
地域住民の手で守られる足湯
今回の再開は、指定管理者の撤退という危機を乗り越え、地域住民が主体となって施設を維持する新たな形を示しました。地元で栽培された薬草を使用することで、地域資源の活用も促進。無料で提供される足湯は、観光客だけでなく地元住民の憩いの場としても期待されています。
元丈の館は、野呂元丈の功績を称えるとともに、地域の歴史や文化を発信する施設として親しまれてきました。足湯の再開により、さらに多くの人が訪れ、地域活性化の一助となることが期待されます。



