国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」が、23日から25日までの3日間、福島県相双地方で開催される。勇壮な甲冑姿の騎馬武者たちが歴史絵巻を繰り広げるこの祭りには、旧相馬中村藩の宇多郷、北郷、中ノ郷、小高郷、標葉郷の各騎馬会から、合計386騎が出場を予定している。
女性騎馬武者が過去最多
注目すべき点は、女性騎馬武者が48騎と、記録が残る2010年以降で最多となることだ。これは、伝統行事における女性活躍の広がりを示している。
祭りの日程と見どころ
初日の23日は、各郷が行列を披露し、南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で宵乗り競馬が行われる。24日は同祭場地で甲冑競馬や神旗争奪戦が繰り広げられ、最終日の25日は同市小高区の相馬小高神社で神事「野馬懸」が執り行われる。
総大将の孫が武者を鼓舞
祭りに先立ち、22日には相馬市の相馬中村神社で安全祈願祭と総大将出陣祝いの宴が催された。宇多郷の騎馬武者らが陣羽織姿で集い、本殿で神事を行い、相馬野馬追の成功と武運長久を願った。初めて総大将を務める旧相馬中村藩主・相馬家第33代当主相馬和胤さんの孫、相馬賀胤さん(19)=福岡県=が「今年も新緑が薫るこの季節に、一千有余年の長い歴史と伝統を誇る野馬追祭が執り行われる。全員が威風堂々出馬されるよう希望する」と武者たちを力強く鼓舞した。
守り本尊に凱旋を誓う
また、22日には南相馬市小高区の旧相馬中村藩菩提寺・同慶寺で歴代相馬藩侯墓前祭が行われ、出陣する騎馬武者たちが武運長久と無事の帰還を願い、守り本尊に加護を祈った。旧相馬中村藩主相馬家の守り本尊を霊屋から本堂に移して行われたこの神事には、小高郷騎馬会の役付騎馬武者らが参列。守り本尊に向かい螺役が礼螺を響かせた後、参列者が読経と焼香を行った。騎馬会の本田博信会長は「ふるさとの象徴として誇れる祭礼にしたい。多くの武勲を挙げ、無事凱旋することを誓う」とあいさつし、祭りの成功を誓った。



