秋田県小坂町の小坂鉄道レールパークで修復が進められていたディーゼル気動車「キハ2101」がこのほど、外観塗装を完了し、30日に報道陣に公開された。鮮やかな朱色とクリーム色のツートンカラーに白いラインが施され、1962年から1988年まで大館―小坂間で看板列車として旅客を運んだ往時の外観が見事に“復元”された。
約500万円の費用をかけ修復
この車両は定期運行を終えた後、長年の風雪にさらされてボロボロにさび付いていた。しかし、小坂町が2023年から実施したクラウドファンディングや、小坂鉄道保存会からの寄付などを合わせ、総額約500万円を投じて修復が行われた。全長20メートル、高さ3.6メートルの車体は、外観だけでなく、車両下の台車やエンジン部分も修復。さらに、水や燃料、オイルが通るパイプも青、赤、茶に色分けされるなど、細部にまでこだわった仕上がりとなっている。
保存会の長年の構想が実現
下回りの塗装や乗降ドアの修復作業を担当した保存会の千葉裕之会長(64)は、約30年前から「この車両は保存する価値がある」と構想を温めてきた。「車両は屋外に置かれ、冬には1メートルの雪に覆われてしまい、申し訳ない思いだったが、ようやく復元することができた」と感慨深げに語った。また、同パークの鈴木二朗園長(62)は「保存会の皆さんの手弁当の活動もあって、忠実に復元できた。当面は機関車庫内で見ていただきたい」と述べた。
なお、6月6日には同パークで記念セレモニーが開催される予定で、復元された「キハ2101」の雄姿を間近で見ることができる。



