仏子ども指導員に無罪判決、10歳女児への性的虐待疑惑で証拠不十分
仏子ども指導員に無罪判決、証拠不十分で

フランス・パリの裁判所は16日、児童性的虐待の罪に問われた47歳の子ども指導員の男に対し、証拠不十分で無罪判決を言い渡した。パリで相次いで発覚している子ども指導員による児童性的虐待事件で、判決が出るのは今回が初めてとなる。

事件の概要

子ども指導員は、教員でもティーチングアシスタントでもなく、主に放課後などに子どもたちの余暇活動を指導・監督する立場にある。男は2024年に停職処分を受け、当時10歳だった女児3人に対する性的暴行と、別の女児9人に対するセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の罪で起訴された。

男は、女児1人の胸を触り、女児たちにレイプに関する話を語って聞かせたり、女児1人にできることなら「体中に」キスしたいなどと述べたとされる。

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裁判所の判断

先月非公開で行われた公判で、検察側は拘禁1年6月の執行猶予付き判決を求刑していた。しかし裁判所は、男の振る舞いは「不適切」だったと認める一方、それが「女児たちの尊厳を傷つける屈辱的性質のもの」だったことや、女児たちがその後に抱えた心的外傷との因果関係が捜査によって証明されなかったと判断した。

被害者側の反応

被害女児5家族の代理人を務めるジュリー・シャリュモー弁護士は、判決に困惑していると述べた。被害女児の母親の一人、ペネロペ・ポンシュレさんは、判決に「憤慨している」と語った。

パリ市の対応

パリの学校での子ども指導員による性的虐待が相次いで発覚して以来、この種の事件が裁判に発展したのは今回が初めて。パリ検察庁によると、同市に採用された子ども指導員が、84の幼稚園および約20の小学校で児童を性的に虐待・暴行したとされる事件について、捜査が進められている。

自身も小学生時代に放課後の水泳教室で数か月にわたり性的虐待の被害に遭ったことを公表しているパリのエマニュエル・グレゴワール市長(社会党)は、子どもたちの保護を強化すると表明している。グレゴワール市長によると、パリ市では今年、不正行為の疑いで子ども指導員132人を停職処分にしており、うち52人は「性的虐待または性差別的な虐待(性別を理由とする差別的な暴言、嫌がらせ、虐待など)」の疑いが掛けられている。

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