久保建英を「捨て駒」にした森保監督の采配…4年前のカタールW杯で露呈した限界
久保建英を「捨て駒」にした森保監督の采配…4年前の限界

カタールワールドカップで、サッカー日本代表はスペインやドイツといった強豪国を破り、大きな注目を集めた。しかし、スポーツライターの小宮良之氏は、森保監督の戦術には問題があったと指摘する。前回大会で森保監督は「受け身のサッカー」を選択し、結果は素晴らしかったものの、選手たちの間には不満がくすぶっていたという。

前回W杯でドイツ、スペインに勝利できた理由

カタール大会で森保ジャパンが残した成績は、間違いなく素晴らしいものだった。ドイツとスペインを破り、ベスト8に限りなく近づいたことは、控えめに言っても快挙である。結果について議論の余地はないが、その内容を検証する必要があるだろう。

当時、森保監督が採用したのは「弱者であることを認める」という兵法だった。相手の嫌がる守備を徹底的に敷き、粘り強く戦い続け、自分たちは危険を冒さない。不格好に身を固めながら、隙を突く集中力を欠かさない、いわば「弱者の兵法」であった。これが勝敗を動かすテコとなった。

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鎌田大地の証言

初戦のドイツ戦後、鎌田大地は「前半は、間違いなく相手をリスペクトしすぎていた」と語っている。この「リスペクトし過ぎ」という自負心こそ、大逆転の原動力だった。鎌田は「みんな、プレーすることを怖がっていた。せっかくボールを奪っても、リスクなしで蹴ってしまい、一つつなげればもっとチャンスになったはず。自分たちが下がりすぎ、後ろの人数が余ってしまい、プレスもはまっていなかった。自分もほとんどボールを触れず、どこにポジションを取っても状況を変えられず、あのまま終わるのは恥ずかしいと思っていた」と振り返った。

コスタリカ戦で露呈した限界

しかし、この戦術には限界もあった。特にコスタリカ戦では、日本は守備的に戦いすぎて攻撃の糸口を見いだせず、0-1で敗れた。この試合で、受け身のサッカーが機能しない相手がいることが明らかになった。

久保建英を「捨て駒」にした采配

小宮氏は、久保建英選手の起用法にも疑問を呈する。久保は前半に「捨て駒」のように使われ、消耗戦のための駒として扱われたという。「久保は前半で捨てたような格好になり、後半に別の選手が投入される。これでは選手のモチベーションも下がる」と指摘する。

「いいサッカー」とは何か

受け身のサッカーには代償も伴う。相手の良さを消すことに特化した選手起用は、チームの創造性を損なう。結果的に、クロアチア戦では完敗を喫した。小宮氏は「本当に強いチームになるためには、攻撃的な姿勢も必要だ」と主張する。

森保ジャパンの戦い方は、結果を出した一方で、その手法には議論の余地が残る。今後の大会に向けて、どのような進化を見せるのか注目される。

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