イラン代表監督、外交対立の影響認めるも「雑音に惑わされない」
サッカーW杯北中米大会に臨むイラン代表のアミル・ガレノエイ監督は14日、政治的緊張やビザ(査証)の問題でチームの準備に支障が出ているとしたものの、選手たちは「いかなる雑音にも惑わされない」と強調した。
数か月にわたってイランと軍事衝突を繰り広げてきた米国が、チームの一部サポートスタッフにビザ発給を拒否するなど、イラン代表は激しい外交対立の影響を受ける中で今大会に臨んでいる。
15日に米ロサンゼルスでニュージーランドとの初戦を迎えるが、W杯の開催国が自国と戦争状態にある国を迎えて試合を開催するのは史上初のことだ。
スタジアムの外では、イランの保守強硬派政権に反対する在外イラン人らによる抗議デモが計画されており、仮に反政府的な横断幕が掲げられた場合は、代表チームがボイコットするのではないかという懸念も浮上している。
ガレノエイ監督は記者会見でAFPの質問に対し、「われわれは素晴らしい試合、質の高い試合をするためにここに来ている。周囲の雑音や、自分たちの周りで起きていることには一切耳を貸さない」と語った。
「当然、どのチームにもそれぞれの問題があるし、多くの国で、サッカーとはまったく関係のない多くの出来事が起きているものだ」
「われわれは政治の人間ではない。サッカーは政治とは切り離されたものだ」
会見は、米国とイランの間の和平合意が発表され、軍事作戦の「即時かつ恒久的な」終結が宣言されたわずか1時間後に行われた。
イラン代表は当初、米国に事前キャンプ地を置く予定だったが、直前になってメキシコのティフアナに変更せざるを得なかった。
ガレノエイ監督は「到着が遅れ、環境に適応するための十分な時間がなかった。影響はあるだろうが、神の御加護のもと、選手たちは全力を尽くして最高のプレーを見せようと強く決意していると確信している」とコメント。
「われわれイラン人は逆境をチャンスに変える。国民に喜びを届けること以外は何も考えていない。全力を尽くす。あとは全能の神に委ねるだけだ」



