水上恒司&ユンホ、アドリブに積極的!内田監督が明かす『TOKYO BURST』舞台裏
水上恒司&ユンホ、アドリブ積極的 内田監督が明かす

俳優・水上恒司が主演する日韓合作映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』(公開中)の公開御礼トークショーが16日、都内で開催され、内田英治監督が登壇。SNSで募集した質問や観客からの問いかけに答えるティーチイン形式で進行し、監督が撮影の裏話を次々と明かした。

新宿歌舞伎町を完全封鎖、邦画史上初の大規模ナイターロケ

上映後、温かい拍手に迎えられた内田監督は、公開後の反響に感謝しつつ「今日の質問内容は本当に何も知らない」とイベントへの期待を語った。最初の質問は「深夜の大規模ロケの後は眠れるものですか?」というもの。監督は笑みを浮かべながら、劇中で象徴的な新宿歌舞伎町を完全封鎖し、実際の現金800万円をばら撒くシーンについて「日本で初めて撮影許可が出た場所」と明かすと、会場から驚きの声が上がった。ただし撮影可能時間は終電後の午前1時から始発の午前4時までのわずか3時間。「電車が動いていると人がいるので、その3時間で撮りきる。終わるのが朝4時で、寝るのは5時…朝は寝ちゃいます(笑)」と、邦画史上初の大規模ナイターロケが限られた時間との戦いだったことを笑いを交えて語った。

撮影はナイトシフト中心、水上恒司は読書家

撮影全体がナイトシフト中心で、日中はオフの日も多かったという。主人公・相葉四郎を演じた水上恒司については「いつも本を読んでいますね。現場でもずっと読んでいる」と読書家ぶりを紹介。一方、極悪非道のヴィラン・村田蓮司を演じた福士蒼汰については「最初に会ったときは、クールで気難しい人なのかと思った」と明かすも、実際は「全然違って、気さくなお兄さん。すごく明るいんです」と笑顔で語った。「本人は天然で純粋。だからこそ、それを逆転させれば怖い方にも振り切れるはずだと思った」と確信し、福士は約15キロの増量と肉体改造に熱心に取り組み、観客の脳裏に焼き付く強烈な悪役を生み出したという。

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ユンホ起用の裏話、SMエンタまで直談判

相葉の“最悪バディ”であるチェ・シウを演じたユンホ(東方神起)の起用理由について質問が飛ぶと、監督は「韓国には魅力的な俳優がたくさんいて移り変わりも激しい。その中で、より多くの日本の人に観てもらうには、誰もが知っていて幅広い世代に届く人を」と考えた。出演作やPVを研究するうちに鍛え上げられた肉体にも着目。「『TOKYO BURST』というタイトルにふさわしい、メラメラしている役者でやりたかった。最終的に韓国のSMエンターテインメントまで行ってお願いしました」と熱意を語った。

上田竜也のホッチキス武器と爆速ジャブ

上田竜也が演じたホスト総帥・海斗のエピソードも盛り上がった。武器にホッチキスを選んだ理由について、監督は「韓国の『犯罪都市』やアメリカの大作は爆発も何もかも大きい。今回はその逆で、ホッチキスや釘みたいな、なるべくミニマムで“せこい”アクションをやるのがテーマだった」と独自のこだわりを説明。また、海斗の特徴的なボブヘアについては「今のホストは現代風なので、少し昔の要素を入れました。ビートルズのマッシュヘアをイメージ」と語り、観客は納得の様子。さらに、海斗の最大の武器である“爆速ジャブ”は、撮影時に高速すぎてカメラが追えず、「もう少し速度を落としてください」とリクエストしたという。プライベートで20年ほどボクシングを続ける上田について「特段役作りはしていないと思う」と衝撃の事実を明かした。

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水上とユンホはアドリブに積極的、叫び声の9割が即興

敵味方問わず個性的な俳優が集まった本作で、現場で生まれた即興についても言及。水上とユンホは「アドリブに積極的で、何でも反応が返ってくる。自然に出てくるセリフは面白いものが多かった」という。特に叫び声は「9割くらいアドリブ」。水上の自然で突発的な芝居がより旨味を出しており、「『てめえ』とか台本には書いていない。気持ちが入って出ているから、本人も後で聞いても何を言っているか覚えていないくらい(笑)。でもそのリアリティがいい」と、役に没入した俳優たちの熱が画面の生々しさを支えていることを語り、会場は笑いに包まれた。

カラオケシーン「リンダリンダ」の選曲理由

印象的なカラオケシーンで「リンダリンダ」を選曲した理由について質問が飛ぶと、監督は「韓国でもみんな知っている曲だから」と説明し、会場からは「ええ!」と驚きの声が。カラオケシーンの撮影現場は狭い空間だったが、「最初はカラオケして少し盛り上がるくらいかなと思っていたら、2人とも肩を組んでモッシュしながら歌い出して。予想以上のノリにびっくりしました」と、モニター越しに見た現場の熱気を笑顔で振り返った。

韓国公開への期待と続編への希望

最後に内田監督は、「知人からも映画館にすごく人がいたと聞き、うれしい限り。8月には韓国でも公開します。日本人が作る映画が韓国で公開するのはなかなか少ないですが、韓国の大ヒットシリーズということで、知り合いの韓国の方から連絡をいただいたり、みんな楽しみにしてくれているようです。たくさんお客さんが入れば続編などあるかもしれないし、今後も続けていきたい作品です。また数年後の舞台挨拶で『私2年前のトークショーにいましたよ』という再会があるかもしれません。映画はそうして引き継いでいき、皆さんと楽しんでいければと思います。引き続き応援よろしくお願いします」と感謝と期待を込めてコメント。来たる韓国公開へのヒット祈願と続編制作への期待を示すと、会場は大きな拍手に包まれ、大盛況のうちに幕を閉じた。