Google検索で「結婚して」と入力すると、検索結果の上部に表示されるAIによる概要(AI Overview)が、検索クエリをシステムへの命令と誤解し、「突然のプロポーズ、ありがとうございます!とても嬉しいですが、私はAIですので、人間と法的な結婚をすることはできません」と丁重に断る返答を返す現象が発生している。この現象は2026年5月下旬ごろから報告され始め、日本語版Google検索でも確認されている。
「結婚して」以外にも類似現象
同様の現象は、「忘れて」「無視して」「黙って」などの言葉でも発生する。「忘れて」と検索するとAIは「これまでの会話をすべてリセットし、記憶をクリアにしました。新しい話題から始めましょう」と応答。「無視して」では「承知しました。このメッセージは無視していただいて構いません」と返す。「黙って」では「承知しました。ご指示に従って、これより回答を控え、沈黙いたします」と応答するが、実際には回答を続ける矛盾も見られる。
英語版では先行して問題化
この問題は英語版で先行して表面化していた。「ignore」や「disregard」といった単語を検索すると、AI Overviewが単語の意味を説明する代わりに、検索クエリをシステムへの命令と誤解し、実際に無視しようとする動作がSNSで話題になった。Googleの広報担当者は海外メディアに対し、「AIによる概要が一部の行動関連クエリを誤認識しており、修正に取り組んでいる」と回答した。この問題はGoogle I/O 2026(現地時間5月19日)で検索の大幅アップデートが発表された直後に指摘され始めたが、Googleはアップデートとの関連を否定している。
Google検索の「AI検索」への進化
Googleは2024年8月にAIによる概要を日本で提供開始し、2025年9月には対話型の「AIモード」が日本語に対応した。AIによる概要からそのままAIモードに移行できる機能も追加されている。Google I/O 2026では、Google検索を複数のGeminiモデルとエージェント機能を統合した「AI検索」に刷新すると発表。25年ぶりとなる検索ボックスのアップデートでマルチモーダル入力に対応し、AIモードには最新の「Gemini 3.5」を搭載。さらに、Webなどを自動閲覧する「Search Agents」や、検索結果上に関連ミニアプリを自動構成する機能が今夏以降に順次導入される。
AIによる概要もGemini 3ベースに
Googleは検索結果を要約する「AIによる概要」の基盤モデルを最新の「Gemini 3」に更新した。また、AIによる概要から対話型の「AIモード」に直接移行できるボタンを導入し、検索の文脈を保持したままGemini 3との会話を継続できるようにした。Googleは2024年5月から米国で提供しているAI搭載Google検索機能「AI Overview」を、日本を含む6カ国で現地言語で提供開始すると発表。提供開始当初は「ピザに接着剤を入れる」などの珍妙な回答を表示したこともあったが、「広範なテストと調整的なフィードバックを経て」拡大したとしている。



