情報漏えい事件をきっかけに再開したBeReal。友達がいなくても楽しい理由
情報漏えい事件をきっかけに再開したBeRealの魅力

ITmedia NEWSの週間アクセスランキング(2026年5月2日~5月8日)で、SNS「BeReal」を通じた情報漏えいに関する記事が注目を集めた。西日本シティ銀行の行員が支店内でBeRealを投稿し、ホワイトボードに書かれた顧客7人の氏名が流出した事件だ。

情報漏えい事件をきっかけに再開

筆者はこの事件をきっかけに、しばらく放置していたBeRealを再開した。きっかけが情報漏えい事件というのはどうかと思うが、久しぶりに触れてみて、面白いと感じた。BeRealは1日1回ランダムなタイミングで通知が届き、その場で撮影・投稿するSNSだ。通知から2分以内に投稿すればボーナスとして当日の投稿可能回数が増えるが、遅れても1日1回なら投稿できる。

「ただの日常」こそが思い出に

改めて心に刺さったのは、カレンダーに表示される過去の投稿履歴だ。そこに残されていたのは、普通ならカメラを構えようとも思わない、ただの日常だった。子どもの笑顔ではなく、布団に寝転がってYouTubeを見ている後ろ頭。おしゃれなレストランの料理ではなく、スーパーの398円の弁当。旅行先のきれいな風景ではなく、仕事中のキーボード。そこにはただの日常、まさに「リアル」が映っている。撮影時にインカメラも自動で起動するため、その日常を見ている自分の何気ない表情も写っている。誰にも見せない日記のような、リアルな思い出がそこにある。

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映えない日常と、毎回真顔で映る自分

筆者はInstagramやXなどのフォロワーがいるSNSや、家族SNS「みてね」などに写真をアップすることも多いが、これらは「他人に見せる用」だ。非日常のきれいな写真で、子どもはこちらを向いて笑顔だし、料理はおしゃれに映っている。BeRealに載っているのは真逆だ。外向けのSNSには載せられない、載せても仕方がないようなつまらない写真だが、それがいい。後から振り返る時、きれいに撮った非日常よりも、つまらない日常の方が「あの頃は毎日、こんな感じだったな」とリアルな記憶がよみがえる。BeRealは撮影時にインカメラが起動し、自撮りも同時に撮影されるため、日常を過ごす自分の表情も残っていて、それも思い出のよすがになる。

友達ゼロでも楽しい理由

今、筆者の友人は誰もBeRealを使っていない。完全に一人でやっている。SNSとしては破綻しているが、自分専用の日記として、つまらない日常を淡々と記録できる。結果的に「漏えいしようがない環境」で使うBeRealは、いいものだ。自宅と公共施設、近所の道ぐらいしか写らない筆者のBeRealから漏えいするものがあるとすれば、夕飯の手抜き具合ぐらいである。それが漏えいしたところで、謝罪文を出す必要はない。たぶん。

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