Red Hat、無期限サポート「RHEL Long-Lifeアドオン」発表
Red Hat、無期限サポート「RHEL Long-Life」発表

米IBM傘下の米Red Hatは、2026年5月11日から14日にかけて米アトランタで開催したイベント「Red Hat Summit 2026」で、期限を定めず特定のバージョンのRed Hat Enterprise Linux(以下RHEL)のサポートを提供する「Red Hat Enterprise Linux Long-Life アドオン」を発表しました。

特定バージョンのRHELを無期限で稼働させる必要

5月12日(現地時間)に行われた基調講演に登壇したAshesh Badani氏(同社シニアバイスプレジデント兼プロダクトオフィサー)は、複数の顧客から真剣な表情で「冗談抜きで、このバージョンのRHELを無期限に稼働させ続ける必要がある」と伝えられたとして、期限を定めずサポートを提供する「Red Hat Enterprise Linux Long-Life アドオン」を発表しました。同氏は「Some of you looked me in the eye and said we need to run that version of RHEL forever without a hint of sarcasm, and for that we're announcing Red Hat Enterprise Linux Long Live Add-on, a yearly subscription with indefinite support once you reach the end of extended support, critical security fixes, bug resolutions, and more, for as long as you need them.」と述べています。

Red Hat Enterprise Linux Long Live アドオンは、延長サポート終了後も無期限のサポートを提供する年間サブスクリプションであり、お客様が必要とする限り、重要なセキュリティ修正やバグ修正などを受けられます。

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社会インフラとしてのLinuxの地位をさらに強固に

同社は、Red Hat Enterprise Linux Long Live アドオンについて、グローバルの通信、医療、航空宇宙などのミッションクリティカルな環境において、数十年にわたるハードウェアの更新サイクルや規制対応サイクルのもとで運用されているシステムを念頭に提供されると説明しています。

その説明の通り、Linuxは社会インフラを動かす重要なソフトウェアとなっており、期限の定めのないサポートのニーズは十分にあると言えます。最大手のLinuxディストリビューションベンダーがこれに対応する意義は確実にあります。

一方で、期限の定めのないLinux OSのサポートは、AlmaLinuxの主要なスポンサー企業の1つであるTuxCareが「Endless Lifecycle Support(ELS)for OSS」として先行して提供しています(日本ではサイバートラストが提供)。今回のRed Hatの発表はこれに対抗するためだとも言えるでしょう。

いずれにせよ、Red Hat、TuxCareと複数の企業が期限の定めなくLinuxのサポートを提供する状況は、社会インフラとしてのLinuxとオープンソースの地位をさらに強固にすることになるはずです。

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