ポケモンは2025年5月21日、公式サイトでのポケモンカードゲームの販売やイベント参加の申し込みにおいて、マイナンバーカードを用いた本人確認システムを導入すると発表しました。不正や転売対策が目的とみられます。8月ごろに運用を開始する予定です。
対象となるサービス
対象となるのは、ポケットモンスター公式通販サイト「ポケモンセンターオンライン」での一部商品の優先的な抽選および販売と、日本国内で開催される一部の公式大会などの参加申し込みです。また、ポケモンカードゲーム関連サービスも対象に含まれます。
システムの仕組み
外部サービスを利用してスマートフォンでマイナンバーカードのICチップを読み取り、同社の会員制サービス「プレイヤーズクラブ」のアカウントを認証する仕組みを採用します。認証時には、カードに搭載されている「利用者証明用電子証明書」と「氏名など画面事項の入力補助機能」を用いた本人確認を行います。
同社は、認証プロセスにおいてマイナンバー(個人番号)そのものを取得・保管しないことを明示しています。プライバシー保護に配慮した設計だとしています。また、具体的な導入時期、対象商品やイベント、年齢に応じた運用ルールについては、詳細が確定次第あらためて発表するとしています。
背景と関連ニュース
今回の発表の背景には、ポケモンカードをめぐる転売や不正購入の問題があります。これまでにも、フリマサイトでの購入や転売行為が問題視され、ポケモンカード公式Webサイトが注意喚起を行ったケースがありました。新商品「ポケモンカードゲーム MEGA スタートデッキ100 バトルコレクション」を巡る声明もその一例です。
また、ハッピーセットで「利幅が出る」と話題になった事例や、抽選販売の「当選者リスト」が不正に取得・利用された事件も報告されています。ポケモンカードを「偽当選者」に売ってしまったケースや、トイザらスで抽選販売の当選者リストが一部店舗で不正取得・利用された事案も確認されています。
さらに、ポケモン社は同日下午3時からECサイト「ポケモンセンターオンライン」で予定していたポケモンカードゲームの新商品販売を延期すると発表しました。延期の理由については明かしていません。
一方で、スマートフォンゲーム「Pokémon Trading Card Game Pocket」(ポケポケ)を2024年10月にリリースしたDeNAは、ゲーム事業の利益が8126.8%増加したと報告しています。「これまでのタイトルと比べて継続率が非常に高い」と評価されています。
ポケモンは、こうした状況を受けて転売対策を強化する方針です。マイナンバーカード認証の導入により、より厳格な本人確認が可能となり、不正な転売行為の抑制が期待されます。



