日産新型キックス、フルモデルチェンジでコンパクトSUV市場に挑む
日産新型キックス、フルモデルチェンジで挑む

日産自動車のコンパクトSUV「キックス」がフルモデルチェンジを遂げ、2世代目に進化した。キックスが属するコンパクトSUV市場は、トヨタ自動車「カローラクロス」とホンダ「ヴェゼル」が競り合う激戦区。この世界で新型キックスは存在感を示せるのか。

小型SUV市場の現状

SUVは日本の自動車市場で最も売れている車種であり、その半数以上がコンパクトSUVだ。2025年に日本で販売されたSUVは89万台で、うちコンパクトSUVは52万台と過半数を占める。人気セグメントであるコンパクトSUV市場で、キックスはこれまで十分な成果を挙げられなかった。日産のマーケティング担当者は「なかなか、思ったようにはお客さまにお届けできていなかった」と認める。初代キックスが日本に導入されたのは2020年(発売は2016年)で、コロナ禍と半導体供給不足の影響で十分な販促活動ができなかったという。また、ライバルが強力なこともあり、「他社からどんどんコンパクトSUVが出てくる中で、少し埋もれてしまった」と担当者は振り返る。カローラクロスとヴェゼルについては、同セグメントの「横綱」とリスペクトしている。

新型キックスの特徴

新型キックスで反転攻勢を図る日産は、コンパクトSUVユーザーの「もうちょっと、こうだったらよかったな」という声に応えるべく商品性を磨いた。発表会では六本木ヒルズアリーナに大きなスニーカーの箱が登場し、その中から新型キックスが姿を現した。ボディカラーは「レゾナンスブルー」と「スーパーブラック」の2トーン。

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具体的な改良点として、エクステリアのスタイリングはもちろん、インテリアの質感や後席の広さ(膝前スペース、ヘッドクリアランス)にこだわった。今後は「単なる移動の足ではなく、乗ったときの空間や時間自体も楽しめる」という価値を訴求していく。

フロントマスクは、最近の日産車の特徴である「Vモーション」の表現が控えめ。ボディサイズは全長4,365mm、全幅1,800mm、全高1,615mm(4WDは1,610mm)。リアは「口」の字型の黒いグラフィックと車幅いっぱいのテールランプでSUVらしい存在感を強調する。

日本向け日産車として初めて第3世代「e-POWER」を搭載。4WDには電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用し、コンパクトSUVながら最新の電動化技術を体感できる。燃費は2WDの「X」で25.7km/L。インテリアは合皮やファブリックのソフトマテリアルを多用し上質な仕上がり。インフォテインメントシステムはGoogle搭載。シート素材は「X シンプルパッケージ」「X」が織物/トリコット、「X+」「G」が合皮。荷室容量は後席乗車時で476L(2WD)。「X+」「G」にはパワーバックドアを標準装備する。

新型キックスはハイブリッド車のみのラインアップで、グレードは「X シンプルパッケージ」「X」「X+」「G」の4つ。各グレードで2WDと4WDが選択可能。価格は299.97万円から424.82万円。日産は6月4日に先行予約を開始し、6月18日に発売する。

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