「小説家になろう」がAI利用状況の設定を必須化
小説投稿サイト「小説家になろう」を運営するヒナプロジェクト(大阪府吹田市)は5月26日、作品創作におけるAI利用状況の設定を必須化すると発表した。6月9日から投稿作品の編集画面に「AI利用状況」の項目を新設し、未設定の作品は新規投稿ができなくなる。既存作品についても、9月1日以降はAI利用状況を設定しないとエピソード投稿や作品情報の編集が不可能になる。
4つの区分でAI利用を明示
設定区分は「直接使用」「間接利用」「補助的利用」「不使用」の4種類。AIが生成したテキストを直接的に使用している箇所がある場合は「直接使用」、下書きや素材として活用した場合は「間接利用」、アイデア出しや誤字脱字チェックといった補助的な使い方は「補助的利用」となる。区分によって表示範囲が異なり、「直接使用」はキーワード欄に「AI直接使用」が反映され、作品情報ページにも表示される。「間接利用」は作品情報ページのみ表示。「補助的利用」と「不使用」は第三者には非公開とするが、コンテスト参加時や商用化の打診があった場合、関係部署に伝達されることがある。
違反時の対応と背景
虚偽の設定や、全編AI生成作品の投稿、本文欄へのプロンプト記載も禁止し、違反した場合は作品の非公開化やアカウント停止などの対応を取る。ヒナプロジェクトは必須化の狙いについて、AI利用を開示しないままだと関係者間で認識のずれや作品への不信が生じ、特に商用化の場面では作者や企業がトラブルに巻き込まれる恐れがあるためと説明している。
関連する動き
同日、ヒナプロジェクトは「小説家になろう」発のアニメ化作品が累計200作品を突破したことも発表。あわせて、本の出版や映像化の打診があった際の初動対応などを同社の運営が支援する「なろうパートナープログラム」を6月後半に始める予定だ。



