元プロ野球選手で野球解説者として活躍する高木豊氏が、6月7日に公開された自身のYouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』の動画「愛のあるカープファンのコメントに真剣に返してみた!」に出演。広島東洋カープを率いる新井貴浩監督の選手起用の現状と、そこに潜む課題について詳細な解説を行った。
苦戦する広島、投手陣は奮闘も打線が深刻な不調
動画公開日の6月7日終了時点で、広島は55試合を消化し21勝31敗。セ・リーグ5位と苦しい戦いが続いている。チーム防御率は2.91でリーグトップと投手陣は健闘しているものの、チーム打率.215はリーグ最下位と深刻な打撃不振に陥っている。昨シーズンに活躍した小園海斗や中村奨成、さらにモンテロ、ファビアンといった主力選手が軒並み打撃不振にあえいでいるのが現状だ。
カープファンの熱いコメントに高木氏が真剣回答
今回の動画では、カープファンから寄せられた熱いコメントに高木氏が真摯に答える企画が実施された。その中で、「我慢が今のカープには感じられない。2013年の野村監督の時のように、我慢強く若手を辛抱強く使ってほしい」という声や、「新井監督自身が現役時代、どんなにエラーしても打てなくてもサードで使い続けてもらった。だから今があるのに、なぜ監督になるとそれができないのか」という、新井監督の現役時代を引き合いに出した厳しい意見が紹介された。
これらのコメントに対し、高木氏は思わず苦笑しながら「それはすごいよくカープを見てるね」と、ファンの熱心さを称賛した。
新井監督の選手起用がブレる理由を分析
その上で、高木氏は新井監督が選手を固定できない背景について「まあ、その時は迷う選手がいなかったんだろうな。今はやっぱり目移りしちゃうんだよ、いい選手がいるから。だからそこなんだよ。そこが見分けられないとダメだということだよね」と分析。過去のチーム状況とは異なり、現在は起用候補となる若手選手が豊富にいるため、かえって選択肢に目移りしてしまい、起用がブレてしまっている現状を指摘した。
ファンにビジョンが見えないことが観客減少の原因
さらに、高木氏は「よく言うじゃん。ファンあってのプロ野球だって」と前置きした上で、「広島は今現時点でどういうような選手がいて、どういう野球ができるんだと。見せたい野球、見たい野球がまったく行われてないということが現状にあるんだよね。だからみんな怒るし、未来が見えないって言うし、だから球場に足を運ばない」とコメント。首脳陣が目指す野球のビジョンがファンに提示できていないことが、スタンドの熱量や観客数の減少につながっていると指摘した。
ファンとの対話を通じてチームの方向性を再確認すべき
動画の最後では「アンケートでどんな野球が見たいんだって書いてもらえばいいよ」と語り、ファンとの対話を通じてチームの方向性を再確認すべきであると球団へ提言していた。
高木豊氏のプロフィール
高木豊氏は、横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した元プロ野球選手。1985年には、当時の監督である近藤貞雄氏の発案で、加藤博一氏、屋鋪要氏とともにチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表の内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを歴任。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画を公開しており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は300万回を超える再生数を記録している。



