「吉田と粗品と」初の全国ネット生放送、見逃し配信なしで話題に
「吉田と粗品と」初の全国ネット生放送、見逃し配信なし

ブラックマヨネーズ・吉田敬と霜降り明星・粗品がMCを務めるバラエティ番組『吉田と粗品と』(読売テレビ、毎週水曜24:59〜、日本テレビ25:29〜)が、6月18日(24:09〜)に初の全国ネットで生放送されることが決定した。注目すべきは、この生放送がインターネットでの同時配信や見逃し配信を行わない点だ。近年のテレビ番組では当たり前となった配信サービスをあえて排除し、その時間だけのテレビ生放送にこだわった理由や、番組立ち上げ時の裏話について、読売テレビの中埜勝之チーフプロデューサーに話を聞いた。

初の全国ネット&生放送、見逃し配信なしの理由

『吉田と粗品と』は2024年10月にスタートした。中埜CPは「業界の方や知人から『面白い』とよく言われ、この番組をどう広げるか考えていた。そんな時、深夜の全国ネット枠が使えることになり、単に通常放送を流すのではなく、何か話題になる企画をと思った」と振り返る。

「深夜バラエティの生放送は昔は多くてワクワクしたが、今は減少している。吉田さんと粗品さんが大阪のテレビ局に来て、生で相談に乗る姿はワクワクする。チーフプロデューサーとしてではなく、一人の番組ファンとして、この2人のノーカットトークを観たいと思った」と生放送企画の第一歩を語った。

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見逃し配信をしない理由については、「現在のレギュラー放送は深夜1時台で、視聴率よりTVerでの再生が重要。生放送で認知度を高めるにはどうするか議論した。生放送後15分の未公開シーンを加えた完全版をTVerで配信するのがベタだが、もっと話題になる方法として、逆に配信をなくすことを提案した。生放送の意味はテレビの前に座ってもらうこと。昔ながらのワクワクする体験に戻ってほしい。配信がないことで逆に気になる効果を狙った」と説明。

放送後はTVerで厳選エピソード10話を期間限定で配信し、生放送をきっかけに過去回を視聴してもらう狙いだ。このアイデアについて、吉田と粗品は「いいですね」と賛成したという。

番組の方向性:悩みに寄り添うスタンス

番組は視聴者の悩み相談に乗る形式だが、中埜CPは「この番組は悩みを解決する番組ではない」と明言する。「無理やり解決策を出すのは押し付けがましい。悩みに寄り添うことを大事にしようと伝えた。友達同士でだらだら話を聞いてもらうだけでスッキリすることもある。解決策が出ることもあるが、それ以上に寄り添うことを重視している」。

特に印象に残っている回として、キャバクラの店長がキャストに恋をした相談を挙げる。「粗品さんのアイデアと吉田さんの意見が分かれ、相談者を巻き込んで議論。相談者が粗品さんのファンで『粗品さんの言う通りにします』と言ったら、吉田さんが『早まるな!』と止めた。3人のグループ感が生まれ、収録中も面白かった」と振り返る。

お悩み相談番組の狙いと二人の魅力

構成作家と深夜に「悩み相談の番組を作りたい」と話したのがきっかけ。「くだらない悩みから重い悩みまで、誰に聞いてもらったら説得力があるか考えた時、吉田さんと粗品さんだと思った。相談者に忖度せず、それでいて寄り添える。毎回同じ意見でなく対立してもいいが、お互いへのリスペクトを持ち、相談者に矢印が向いている。この二人じゃなければ成立しない番組」と語る。

編集で大切にしていること

収録時間は30〜40分で、実際に使えるのは20分強。カットしなければならないが、「お二人のトークは本当に面白く、『これも使いたい』と編集に苦労する。単に面白いトックをつなげるだけでなく、相談者との感情の機微を大事にしている」。

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生放送の見どころ

6月18日の生放送では、ノーカットだからこそ聞ける二人の考え方や価値観、経験談を楽しんでほしいと中埜CP。「相談とは関係ない話も飛び出すと思うが、それが生放送の良さ。制作側の想像を超えるトークをぜひ楽しんでほしい」と締めくくった。

(C)ytv

プロフィール

中埜勝之:1982年生まれ、大阪府出身。同志社大学卒業後、2006年読売テレビ入社。『情報ライブ ミヤネ屋』『大阪ほんわかテレビ』『ダウンタウンDX』などを経て、2024年10月『吉田と粗品と』を企画。担当特番に『後藤&河合はウリふたつ!?』『ツッコミ芸人総会』『浜田新聞社』『ゴールデンタッグ』『全力シャカリキ調査団』『THE恐縮オファー』など。