テレビ東京は17日までに公式サイトを更新し、4日に行われた定例会見の内容を公表した。会見で吉次弘志社長は、NHKが人気番組をNetflixで配信する方針について言及し、その姿勢に苦言を呈した。
NHKのNetflix配信に懸念
会見で記者から「先日、NHKがNetflixで番組を配信すると発表したが、どう受け止めているか」と質問された吉次社長は、「個々の会社の判断の是非についてコメントする立場にはありませんが、NHKは国民の受信料で成り立っている公共放送です」と前置きした。
その上で、「様々なプラットフォームにコンテンツを提供するにあたっては、我々民間事業者とは違う立場にいると考えています。法律論や規制の問題は仮にないとしても、受信料で成り立つNHKが民間事業者と同じような行動パターンでコンテンツを提供することについては、我々も非常に関心を持って見守らなければなりません。NHKに対しては基本的には慎重な運用をお願いしたいと思います」と述べた。
「自制的であるべき」と強調
さらに記者から「『慎重な運用』とは具体的にどういうことか。作品数を増やさないなどの公平な競争か」と問われると、社長は「(配信する作品の)数を絞る、あるいは分野を限定するということを言いたいわけではありません。ただ、受信料で成り立っているNHKは特殊法人で、我々株式会社である民間企業とは、コンテンツの作り方も、コンテンツに対するお金のかけ方も根本的に違います」と説明。
その上で「そのNHKが、海外の収支採算を重視するようなプラットフォームに対して、民間会社と同じようにコンテンツを提供するということ自体は、少し自制的であるべきではないかと考えています」と語り、公共放送としての倫理的な自制を求めた。
NHKは先日、大河ドラマや朝の連続テレビ小説(朝ドラ)などの作品をNetflixで配信する計画を発表しており、民放各社からは競争上の懸念が上がっていた。



